おはようございます。
今日も読んでいただき有難うございます。
隔週月曜日に企業の事例をもとに
ブログとメルマガを発行しています
経営戦略コンサルタント渡邉ひとしです。
自ら事業の未来図を描き
未来からの逆算で数年後のビジネスを作る
『事業計画書作成講座・設計編】。
beforeコロナ、withコロナ、afterコロナ
の期間で変えるコト変えないコトは何か?
あらためて現在の事業を見直し
事業を再定義し
マーケティングを導入し
ビジネスモデルを構築します。
『事業計画書作成講座・設計編】に続き
『事業計画書作成講座・実践編】では…
自分の棚卸しと感情曲線を描き
自分軸を確立し1分間自己紹介文と
プロフィールを作り上げる第1回に続き
差別化の商品づくり
独自化の商品づくり
業務フローを引き算、足し算、割り算
商品のストーリテリングを考えるなど
第2回の受講が終了しました。
7月27日の第3回は
『収益の安定化』がテーマで
ご自身の販売促進を仕組み化します。
この講座は自らの事業を設計し実践して
具体的に結果を出すための講座です。
講座の時間の多くが考えたり
発表したり書いたりする講座です。
講座と講座の合間に受講者同士が
相互に応援し合う未来会議で疑問を解消し
ご自身で新たな気付きを得ています。
*9月に体験会(4回)を開催します。
ご自身の事業の未来図を明確に描き
成果が出せる講座をぜひ体験してください。
・2022年9月7日水曜日13:00〜15:00
https://resast.jp/events/717128
・2022年9月8日木曜日19:00〜21:00
https://resast.jp/events/720562
・2022年9月14日水曜日19:00〜21:00
https://resast.jp/events/720574
・2022年9月15日木曜日13:00〜15:00
https://resast.jp/events/720569
中小企業も大企業も
日本の市場に於いては
同じ『外部環境』のもとで
懸命に営業活動をしています。
大企業の課題や経営手法を観察することで
自社(ご自身)の経営に活かしてください。
今日の企業事例は第477話
【DMG森精機のビジネスモデル】です。
(*写真はイメージです)
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世界最大手の工作機械製造会社
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1948年に
奈良県大和郡山市で
繊維機械の製造を創業しました。
1958年に
工作機械製造へ進出しました。
1968年に
数値制御式旋盤(NC)の製造を開始。
2004年10月に
本社機能を大和郡山市から
愛知県名古屋市へ移転しました。
2009年3月に
ヨーロッパ最大手の工作機械メーカー
<ギルデマイスター(DMG)>グループと
資本提携しました。
2010年3月に
<ソニー>の子会社から
計測機器事業を買収しました。
2013年10月に
社名を<DMG森精機>に変更しました。
2015年4月に
<アマダマシンツール>より
旋盤事業を譲受しました。
2015年5月に
ドイツの<DMG MORI SEIKI>を
子会社化しました。
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<DMG森精機>のビジネスモデル
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2021年2月に
事業活動由来の二酸化炭素排出を
2021年中に実質的ゼロを表明しました。
排出権の活用と併せ
国内工場に50億円を投資し
部材の輸入を減らすことで物流を抑えます。
再生可能エネルギーの利用も増やし
原材料の調達から最終製品の輸送までで
カーボンニュートラルを目指す考えです。
排出削減に向け工作機械の主要部材である
鋳物の生産子会社渡部製鋼所では
50億円を投資して生産能力を引き上げます。
自動車や鉄鋼など
中長期での達成を掲げる企業が多い中で
国内製造業としては屈指の速さです。
「適正な投資は環境にも利益にも貢献する」
と<DMG森精機>の
森雅彦社長は述べています。
排出量の大半は部材調達が占めますが
現在仕入れの6割を頼る
中国やタイからの調達を
国内生産に徐々に切り替える
『地産地消』の方針を立てています。
2021年2月に発表した
『2020年12月期(前期)』の
連結純利益は前期比90%減でした。
売上高にあたる売上収益は32%減で
営業利益は71%減でした。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で
工作機械の需要が落ち込んでいます。
2021年4月に
国内に31カ所ある営業・サービス拠点の
事務機能を集約すると表明しました。
「テクニカルセンタ」の事務機能を
三重県・伊賀事業所、名古屋、東京の
3拠点に集約します。
新型コロナウイルス禍で
事務処理のリモート化や
オンライン会議への切り替えが進み
拠点の集約で効率を高める狙いです。
2021年4月に
中国・天津工場の生産能力を
倍増すると発表しました。
敷地内に新棟を設け
2025年に稼働を始める予定です。
中国では半導体や
インフラ関連産業が好調で
工作機械の需要増を見込んでいます。
2021年5月に
中国の上海近郊に
新工場を建設すると表明しました。
現地向けに加工時間を短くできる
5軸加工機を生産し
2023年の稼働を予定しています。
中国では天津工場に続き2カ所目で
旺盛な需要が見込める中国で
事業拡大を目指します。
2021年6月に
販売前のテスト加工で
デジタル技術の活用を導入しました。
加工の精度や工具の切削力・振動を
デジタルで再現する技術を導入しました。
実機の場合は
素材や工作機械を固定する治具の準備に
時間がかかる場合がありますが
デジタルの場合は
最短2営業日で回答できます。
国内外で年6000件にも及ぶ
テスト加工の実績をベースに
精緻にシミュレーションすることで
実機と比べても誤差はわずかです。
2021年7月に
<奈良女子大学>が女子大では全国初の
工学部を開設すると発表しました。
「モノづくり全体を広く学び
新しいものに対するセンスを
磨く場所にしたい」
「いろいろなフィールドを
経験させることで広い視野を持ち
電気も機械も材料もわかる
エンジニアを育てる」
と今岡春樹学長は述べています。
奈良市に開発拠点を設ける
<DMG森精機>との連携を
表明しています。
2021年10月に
工作機械の修理の人材育成の拠点を
伊賀事業所に設けたと発表しました。
5軸加工機や複合加工機など
40台超の機械をそろえ
年間450人を研修する計画です。
自動化システムの需要増に伴い本体以外の
デジタル分野の修理ニーズも高まっており
アフターサービスを強化する考えです。
あらゆる工作機械や
自動化システムの修理を
迅速にこなせるよう
投入から時間が経過した工作機械や
産業用ロボットを導入し
経験豊富な20人が講師となり
メンテナンスの方法を教えます。
2022年2月に発表した
『2021年12月期』の連結決算は
売上収益が前期比21%増でした。
電気自動車関連や
半導体メーカーからの引き合いが強く
為替相場の円安の動きも
利益を押し上げる要因となりました。
2022年2月に
『2022年12月期』の連結純利益が
前期比86%増の見込みと発表しました。
設備投資が旺盛な半導体製造装置や
電気自動車に関わる需要の伸びや
生産性改善につながる高単価の機種の
供給拡大を織り込んでいます。
「第1四半期(22年1~3月期)は
少なくとも1200億~1300億円だ
過去と比べて異様に高いわけではないが
日米、中国はシェアが低く、
伸びしろがある」
と受注状況について
森雅彦社長は述べました。
2022年3月に
ロシアによるウクライナ侵攻を巡り
組み立て工場の生産を止めました。
ロシア国内で販売する製品は
6割強を現地生産で残り4割弱を
欧州や日本からの輸入で調達しています。
2022円3月に
本社を名古屋市から奈良市に
7月1日付で移すと発表しました。
本社機能のある
『東京グローバルヘッドクォータ』
と併せて2本社制とします。
災害やサイバー攻撃などの
リスクに迅速に対応する狙いです。
2022年6月に
ロシア事業の従業員約270人を
解雇したと表明しました。
現地法人や工場建屋は
そのまま保有していますが
今後の事業の見通しは未定です。
解雇したのはロシアにある
組み立て工場の従業員約200人と
販売サービス拠点の従業員約70人です。
今日の企業事例である
<DMG森精機>を
少し俯瞰してみましょう。
2022年5月には
東京株式市場での株価が
高値をつけました。
脱炭素や工場自動化の流れを受け
主力の欧州を中心に
工作機械の受注が好調で
『2022年1~3月期』の連結受注高は
四半期として過去最高でした。
電気自動車や宇宙などの分野で
引き合いが強くなっています。
2020年度比3.1%増を海外に投資し
当初計画から48.5%増と引き上げます。
半導体や電気自動車関連メーカーからの
引き合いが強く
中国・天津工場の拡張や
上海近郊での工場新設など
能力増強を進める考えです。
2000年代は売上高の85%を
工作機械本体が占め
サービス関連などが15%でした。
2030年までに
売上高8千億〜1兆円を目指し
工作機械本体で45%
エンジニアリングで30%
サービス関連などで25%にする計画です。
<日本工作機械工業会>によると
工作機械業界の受注総額は
2018年に過去最高を更新し
2019年は米中摩擦で
2020年は新型コロナウィルスで落ち込み
2021年は反動で需要が回復しました。
一方で工作機械にとって電気自動車は
部品点数が少ないため
逆風の構造と言われています。
中国政府が『中国製造2025』を掲げ
<中国通用技術集団>が<瀋陽>を
傘下に収め復権の兆しが見えています。
中国が屈指の競争力を持つデジタル技術を
工作機械にも積極的に使うようになれば
精密加工などでリードする
日本勢の脅威になる可能性もあります。
世界の市場で新たな顧客を取り込む
ビジネスモデルを構築できるかが
今後の課題となります。
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*メルマガは隔週月曜日
次回は8月8日の予定です。
★前号までの『企業事例』です
KADOKAWA
旭化成
SUBARU
日本製紙
シチズン時計
ファンケル
JTB
三菱ケミカルホールディングス
レンゴー
マツダ
アイリスオーヤマ
マルハニチロ
スシロー
ドン・キホーテ
オリックス
三井住友海上火災保険
★上記以前に取り上げた460の企業事例は
下記のブログで読むことができます。
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新聞や雑誌、ホームページなどの
公開情報に基づいた記述です。
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『なぜ、未来志向型経営なのか?』
▼解説のブログはこちらから
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『なぜ、大企業の事例が参考になるのか?』
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