おはようございます。
今日も読んでいただき有難うございます。
隔週月曜日に企業の事例をもとに
ブログとメルマガを発行しています
経営戦略コンサルタント渡邉ひとしです。
コロナ禍でインバウンドが期待できない中
外国人目当てのビジネスは打撃を受け
業績が大きく落ち込んでいます。
そんな中でも
積極的に日本で投資を続けている
企業が存在します。
ホテルチェーンである<ヒルトン>は
コロナ禍で沖縄や京都、長崎で開業し
新たに10のホテルを
オープンさせることを公表済みで
2022年は広島や京都
2023年以降は富山や宮古島、横浜などへ
出店する計画を持っています。
その狙いは何かと言えば
長期的視点でホテルを運営しているため
インバウンドは早期に復活するという
時代の先読みがあります。
<ヒルトン>は地方では
国内客が多いホテルチェーンため
インバウンドの回復は
大幅な成長のポテンシャルになると
未来設計図を描いています。
中小企業も大企業も
日本の市場に於いては
同じ『外部環境』のもとで
懸命に営業活動をしています。
大企業の課題や
経営手法を観察することで
自社の経営に活かしてください。
今日の企業事例は第464話
<スシロー>です。
(*写真はイメージです)
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全店舗1皿100円の回転寿司チェーン
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1975年7月に
創業者の清水義雄氏が大阪市阿倍野区で
寿司屋『鯛すし』を開業しました。
1984年10月に
清水義雄氏が大阪府豊中市で
株式会社<すし太郎>を設立しました。
1988年9月に
清水豊氏が大阪府吹田市で
株式会社<すし太郎>を設立しました。
1999年8月に
豊中市の<すし太郎>が
吹田市の<すし太郎>を吸収合併しました。
2000年12月に
株式会社<あきんどスシロー>に
商号を変更しました。
2002年2月に
世界初の回転すし総合管理システムを
開発しました。
2007年8月に
<ユニゾン キャピタル グループ>及び
<極洋>と戦略的業務提携を結びました。
2009年5月に
<エーエスホールディングス>が
<あきんどスシロー>を吸収合併し
<あきんどスシロー>に商号変更しました。
2012年9月に
<ペルミラ・アドバイザーズ>と業務提携し
<CEILジャパン>の子会社となりました。
2013年1月1日 に
<CEILジャパン>が
<あきんどスシロー>を吸収合併し
3代目<あきんどスシロー>に
商号を変更しました。
2015年3月に
<あきんどスシローホールディングス>を
持株会社として設立しました。
2015年10月に
<あきんどスシローHD>が
<スシローグローバルHD>に商号を変更。
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<スシロー>のビジネスモデル
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*以下の記事は<スシロー>及び持株会社
<FOOD&LIFE COMPANIES>です
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2020年8月に
『2020年9月期』の連結純利益が
前期比49%減の見込みと発表しました。
新型コロナウイルスの感染拡大で
売上高が想定より少ない状態が続くとして
店舗の評価額を引き下げて
減損損失を計上するため
従来は未定としていました。
2020年8月に
台湾企業と連携し『お茶カフェ』の
展開を始めると表明しました。
台湾茶の専門店『Sharetea』の
日本1号店を東京・新宿に開店しました。
「国内では台湾茶専門店は増えており
大きな成長機会がある」
と台湾企業との合弁会社で
カフェを運営する<Sharetea Japan>の
小林哲社長は述べています。
20~30代の女性からの
支持を取り込みたい考えです。
2020年9月に
持ち帰り専門店を始めると発表しました。
近隣にある回転ずしの店舗の
キッチン設備を生かして
持ち帰り用の商品のみを販売する
小型店として展開する考えです。
新型コロナウイルスの感染拡大で
売上が好調な持ち帰りの販路を増やし
巣ごもり需要を取り込む狙いです。
2020年11月に
<FOOD&LIFE COMPANIES>に
社名を変更すると発表しました。
居酒屋や台湾茶専門店など
回転ずし以外の事業拡大や
海外展開を強化していくためで
「食や生活
人生を含めて役に立つグループを目指す」
と2020年9月期の決算会見で
水留浩一社長は述べています。
2020年11月に
『2021年9月期』の連結純利益は
前期比63%増の見込みと発表しました。
テークアウトで巣ごもり需要を獲得し
既存店の売上高は堅調で
国内外の積極的な出店が寄与しました。
2021年11月に
一皿480円という新たな価格戦略を
打ち出しました。
とろ鉄火の高菜巻と
店内仕込の特大えびフライで
店を訪れたファミリー層の注目を集め
売り切れ店舗が続出する
ヒット商品となりました。
2021年1月に
中国で回転ずし店を運営する
子会社を設立しました。
2021年4~9月に
中国本土の出店を目指します。
6店舗を展開している香港に近く
物流や人材面でも
進出しやすいこともあり
「21年9月期に中国とタイで
2~3店舗ほど出店したい」
と水留浩一社長は
11月の決算会見で述べています。
海外全体では
最大28店の出店を計画しています。
2021年1月に
持ち帰り専門店を2021年中に
10店舗の出店を発表しました。
新型コロナウイルスの感染拡大で
売上が好調な持ち帰りの販路を増やし
巣ごもり需要を取り込む狙いです。
570店以上ある既存店で
カバーできない地域でも
持ち帰り専門店で商品を提供することで
販売網の拡大を目指す考えです。
2021年2月に
持ち帰り専門のすし店などを展開する
<京樽>を買収すると発表しました。
<吉野家ホールディングス>から
4月1日付で全株式を取得します。
<京樽>の買収で
関東の都心部に店舗網を広げ
持ち帰りサービスを拡充する考えです。
2021年3月に
タイのバンコクで1号店を開業しました。
タイですしの人気が高まっているため
面積や席数ともに
<スシロー>で最大の規模となります。
「中長期的にはタイで
年間5~10店を出店していきたい」
と<スシロー・タイランド>の
吉田司社長は開店式典で述べています。
2021年4月に
持ち帰り専門店を東京都内の
JR亀有駅に初出店しました。
2021年7月に
<タカラトミー>の『プラレール』で
コラボした商品を発売しました。
すしなどの食品を専用車両にのせ
走行できるようにし自宅でも
すし屋にいるような気分を味わえます。
新型コロナウイルス下で
外出自粛の動きが広がるなか
家で過ごす時間を充実させたい
ファミリー層の需要を見込んでいます。
2021年9月に
中国本土での1号店を
広州市内の商業施設内に開業しました。
日本人が多く住む地域にも近く
タッチパネルや自動案内機などの
日本の店舗の設備も導入しました。
2021年11月に
『2024年9月期』に海外の店舗数を
200店規模に増やすと発表しました。
進出したばかりの中国本土を中心に
積極出店を続け『2021年9月期』の
3倍以上に増やします。
2021年12月に
大学発スタートアップの会社との
魚を品種改良する共同研究を表明しました。
研究を始めたのは
京都大学発スタートアップの
<リージョナルフィッシュ>と
広島大発スタートアップの
<プラチナバイオ>ですが
<FOOD&LIFE COMPANIES>が
魚に関する消費者や生産者のニーズを探り
<リージョナルフィッシュ>と
<プラチナバイオ>が
ニーズに合った魚を作るため
関連する遺伝子を見つけます。
「ふ化から産卵までが短い
サバやホンモロコなどを対象にする場合
数年後に新品種を生み出せるだろう」
と<リージョナルフィッシュ>の
梅川忠典社長は述べています。。
今日の企業事例である
<スシロー>を
少し俯瞰して見てみましょう。
2021年11月に開いた
テークアウト戦略説明会で
外部のデリバリーサービスだけでは
カバーできない需要を
取り込む狙いを述べています。
自社デリバリーを導入済みは33店舗で
2020年9月末から1年余りで
30店舗増やしました。
今後も『出前館』や
『ウーバーイーツ』など
フードデリバリーが進出していない
地方などを中心に
自社の配達網を広げる考えです。
国内スシロー事業の
デリバリー売上高は急伸していて
『2020年9月期』は前期比6倍
『2021年9月期』は
その2.5倍の30億円となりました。
「スマートフォンのアプリでの注文に
なじみがない高齢者や
外部のデリバリーサービスが
対応していない
地方のデリバリー需要を取り込みたい」
と<FOOD&LIFE COMPANIES>の
堀江陽常務執行役員は述べています。
2021年11月に発表した
『3カ年の中期経営計画』では
国内スシロー事業のデリバリー売上高を
『2024年9月期』に50億円まで
拡大する目標を掲げています。
3年間で750億円を計画する
設備投資の4割ほどを海外出店に充て
『2024年9月期』の連結売上高は
『2021年9月期』比で7割増を計画。
海外売上高は5倍強の900億円に増やし
全体に占める割合を3倍の21%に引き上げ
国内のスシローの売上高は
3割増の2800億円を目指しています。
さらには
人工知能などの先端技術を活用し
店舗の生産性を向上させるほか
食材廃棄を削減する方針です。
<スシロー>の持株会社である
<FOOD&LIFE COMPANIES>は
水留浩一社長以外の8人の取締役は
全員が社外取締役のため
社長が間違った判断をすれば
すぐにも社長退任を迫られる立場です。
2010年に経営破綻した
<JAL>の再建請負人は
カリスマ経営者の稲盛和夫氏でした。
その当時に水留浩一氏は
<企業再生支援機構>の常務でしたが
2010年12月に水留浩一氏は
副社長として<JAL>に乗り込み
再生の実務を担うことになりました。
負の遺産を切り離した<JAL>は
過去最高益を更新し
2012年9月には
東証にも再上場し再生を果たしたため
水留浩一氏は<JAL>を去りました。
売上高の目標1兆円を掲げ
その半分を海外で稼ぐという
水留浩一社長の描くゴールを
コロナ禍という特殊な環境の中で
いつまでに達成できるかが
当面の課題となります。
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*メルマガは隔週月曜日
次回は2月7日月曜日の予定です。
★前号までの『企業事例』です
ドン・キホーテ
オリックス
三井住友海上火災保険
ZOZO
メルカリ
LIXIL
ヤクルト本社
カゴメ
ユニ・チャーム
コーセー
ヤマハ
三越伊勢丹ホールディングス
コマツ
NEC(日本電気)
大王製紙
パナソニック
セイコーエプソン
★上記以前に取り上げた445の企業事例は
下記のブログで読むことができます。
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【投稿内容】
投稿内容の企業情報及びデータなどは
新聞や雑誌、ホームページなどの
公開情報に基づいた記述です。
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『なぜ、未来志向型経営なのか?』
▼解説のブログはこちらから
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『なぜ、大企業の事例が参考になるのか?』
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株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役
経営戦略コンサルタント
渡邉ひとし
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(社)ビジネスモデルイノベーション協会
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(社)SDGs支援機構
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<令和元年度迄>
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造形学部デザイン学科・建築学科 非常勤講師
<著書>
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