未来志向型経営戦略
[ 未来通信 0416 ]
おはようございます!
未来志向型 経営戦略コンサルタント
渡邉ひとしです。
以前に『DX』の時代がやってくる
とブログで述べましたが
多くの企業で実施されているのは
リモートワークなどのデジタル化で
本来の意味の
『デジタルトランスフォーメーション』
に取り組まれていないのが現状。
たとえば『意思決定プロセス』は
まったく手付かずのアナログ状態。
『小田原評定』のように
いつになっても結論の出ない会議が
多いという現実があります。
さらに経営判断に欠かせないのが
判断に必要なデータの数々ですが
そのデータがデジタル化されておらず
アナログで作られている状態では
これから到来する『DXの時代』に
対応できているとは言えません。
中小企業も大企業も
日本の市場に於いては
同じ『外部環境』のもとで
懸命に営業活動をしています。
大企業の課題や
経営手法を観察することで
自社の経営に活かしてください。
今日の企業事例は第416話
<すかいらーくホールディングス>です。
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横川家の4兄弟が創業しました
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1962年に
食料品を取り扱うスーパーとして
<ことぶき食品>有限会社を創業しました。
1969年7月に
株式会社<ことぶき食品>に改組しました。
1970年7月に
『スカイラーク 1号店』を開店しました。
1974年11月に
株式会社<すかいらーく>に
商号を変更しました。
1986年4月に
『バーミヤン1号店』を開店しました。
1992年3月に
『ガスト1号店』を開店しました。
2009年10月に
すかいらーく川口新郷店が閉店し
『すかいらーく』は全て消滅しました。
2012年6月に
<BCJホールディングス6>が
<すかいらーく>を吸収合併し
株式会社<すかいらーく>に
商号を変更しました。
2014年7月に
<BCJホールディングス5>が
<すかいらーく>を吸収合併し
株式会社<すかいらーく>に
商号を変更しました。
2016年1月に
分割準備会社が<すかいらーく>から
吸収分割によりレストラン事業を承継し
株式会社<すかいらーくレストランツ>
に商号を変更しました。
併せて<すかいらーく>は
持株会社体制に移行しました。
2018年7月に
<すかいらーくホールディングス>に
社名を変更しました。
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<すかいらーくHD>のビジネスモデル
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<すかいらーくホールディングス>が
期待を寄せる『ガスト渋谷宇田川町店』
は未来のファミリーレストランです。
各席に常備するタブレット端末の
『デジタルメニューブック』は
時間帯や店の立地
その日の天候によって
メニューを随時変えることができます。
「将来は来店者一人ひとりの
好みに寄り添ったメニューを
お示ししたい」
とデジタル戦略担当の
和田千弘取締役は述べています。
高級店でしか実現できなかった
店と客とのコミュニケーションを
3200店全店に広げたい考えです。
2019年6月に
プラスチック製ストローの提供を
主力13ブランドでやめると発表しました。
2018年12月には
すでに『ガスト』で提供をやめており
6月から約1400店で
プラスチック製ストローを撤去し
7月にはグループ全店で全面廃止にします。
2019年7月に
『2019年1~6月期』の連結営業利益が
前期比7%増えたと表明しました。
『ガスト』などでメニューを見直して
既存店全体の客単価が3%近く上がり
材料費や人件費などの上昇を補いました。
しゃぶしゃぶ食べ放題店『しゃぶ葉』や
唐揚げ店『から好し』など40店を
新たに開業した効果も表れました。
2019年11月に発表した
『2019年1~9月期』の連結決算は
純利益が前期比10%増でした。
唐揚げ店『から好し』や
しゃぶしゃぶ食べ放題店『しゃぶ葉』など
全体で58店を開業した積極的な新規出店や
メニューの見直しで客単価が上昇して
採算が改善しました。
「夏場の天候不順には悩まされたが
期間限定のメニューなどがうまくいった」
と北村淳最高財務責任者は述べています。
2019年11月に
年末年始の休業を拡大すると
発表しました。
12月31日の夕方から1月1日正午まで
全体の8割の店舗で休業します。
2019年12月から
店舗で持ち帰り用容器やレジ袋への
プラスチック製品をやめました。
世界的に使い捨てプラスチックの
利用の見直しが進むなか
『ガスト』『ジョナサン』など
全国にある飲食店の9割の店で
持ち帰りや宅配に使うプラスチック製品を
サトウキビなどバイオマス由来の容器に
切り替えていきます。
2020年2月からフォークやスプーン
2020年半ばには容器も対応します。
政府はプラスチックごみの削減を目指し
2020年7月から
レジ袋の有料化を義務付け
消費者にマイバッグの持参を促し
レジ袋の使用量を減らす方針です。
2020年1月に
2020年4月までに『24時間営業』を
廃止すると発表しました。
『ガスト』『ジョナサン』など
155店で実施していますが
人手不足を背景に
人件費が上昇するなかで
深夜の売上も減少しています。
人手不足が進むなかで従業員の確保や
モチベーション維持のためにも
健康に配慮した職場環境づくりが
不可欠という働き方改革が
全廃に踏み切った狙いです。
2020年2月に発表した
『2019年12月期』の連結決算は
純利益が前期比17%減でした。
店舗の全面禁煙化や
2019年10月の消費増税の影響で
主力の『ガスト』などで
既存店の客数が減少し
人件費の単価上昇を補えませんでした。
2020年3月に
2月の既存店売上高が前年同月を
割りこんだと表明しました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け
客離れの影響が出ています。
2020年3月に
『巣ごもり消費』に対応して食事宅配の
体制を整えていると表明しました。
1都3県で600店強あるデリバリー対応店に
周辺の店舗の従業員を応援に回すなど
宅配要員を増員しています。
通常はバイクを利用していますが
近隣には自転車や徒歩でも宅配しています。
2020年3月に
大手銀行3行と400億円の融資枠の
契約を結んだと発表しました。
運転資金の確保と
財政基盤の安定性向上のため
機動的で安定的な資金調達手段を
確保することを目的として
<みずほ銀行><三菱UFJ銀行>
<三井住友銀行>の3行と400億円の
融資枠の契約を結びました。
2020年5月に
持ち株会社とグループ各社の役員報酬を
最大3割減額すると発表しました。
新型コロナウイルスの感染拡大で
業績が低迷するなか
危機感を全社で共有する狙いです。
2020年5月に
深夜営業を廃止すると発表しました。
7月までに原則全3200店で
午後11時半以降の営業を取りやめます。
ニューノーマル(新常態)に対応するため
運営形態を抜本的に見直す考えです。
2020年8月に発表した
『2020年4~6月期』の連結最終損益は
191億円の赤字に転落しました。
『ガスト』『ジョナサン』といった
ファミリーレストランは
客数が大きく減少しました。
2020年8月に
宅配サービスなどの品質を高める
取り組みなどを評価基準に加えました。
新型コロナウイルスの感染拡大で
客足が戻らないなか
売上高に偏重していた基準を見直し
実情にあわせた店舗運営を目指します。
2020年10月に
全体の9割にあたる店舗で年末年始の
営業時間を短縮すると発表しました。
2020年12月31日と2021年1月1日の
2日間の閉店時間を通常よりも
2時間半~5時間半前倒しします。
今日の企業事例である
<すかいらーくHD>を
少し俯瞰して見てみましょう。
『創業50年目の改革』として
24時間営業の廃止を決め
デジタルメニューの導入などを
積極的に進めています。
狙いは人手不足対応だけではなく
人口減や構造的なコスト高が進み
主要顧客のファミリー層が
多様性になるなか
次代のファミリーレストランの
あり方を模索しています。
導入した実験店では
前年から客数が3~4%増え
注文取りの労力を
配膳や案内などの業務に充て
ピーク時の回転率上昇などに
つながりました。
デジタルメニューブックは
スマートフォンと連動させて
個人の嗜好や属性に合わせた
メニュー提案を考えています。
地域や時間帯で料理の値段を変える
ダイナミックプライシングも
検討しています。
最低賃金引き上げが続き
1店あたりの営業利益が減れば
コスト高を乗り越える
従来の手法にとどまらない
新たな改革を迫られます。
コスト減だけではなく
売上拡大のためには
ニーズをくみ取るサービスと
商品力が必要になります。
デジタル化で接客人員を減らさず
どのように競争力に変えるのか。
ファミリーレストランの
仕組みを大きく変える
新たなビジネスモデルの構築を
急ぐ必要に迫られています。
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東急
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三井化学
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『なぜ、未来志向型経営なのか?』
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〒503-0015 岐阜県大垣市林町7-265-1
株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役
未来志向型 経営戦略コンサルタント
愛知産業大学 非常勤講師
中部大学 非常勤講師
渡邉ひとし
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